FX自動売買はスプレッドの狭さで証券会社を選んでもよいか

みなさん、こんにちは!有村です。
この記事ではFX自動売買スプレッドの狭さで証券会社を選んでもよいのか?ということについて以下のポイントで解説します。

  1. FX自動売買はスプレッドの狭さで業者を選んでもよいのか?
  2. スプレッドが狭い会社はレバレッジが低い傾向にある
  3. スプレッドが狭ければ他のなにかで調整しなくては証券会社は成り立たない
  4. 自動売買システムはスプレッドを想定したロジックを組んでいる
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FXにおけるスプレッドとは?

FXにおける「スプレッド」とは、FX取引をする際の買値と売値の差のことを言います。

通常、FXの取引画面では、下の画像のように売りの価格と買いの価格がそれぞれ表示されます。

上の画像はドル円の価格ですが、「売値:102.027円」「買値:102.025円」と表示されており、0.002円(0.2銭)の差があります。

この差がスプレッドです。

もし上の価格でドル円を買った後、レートが変わらないうちに売った場合、トレーダーにとってはスプレッド分の損失が発生することになります。

このように、FXでは売買のたびにスプレッドによる差額が生じるため、スプレッドはFXをする際の「実質的な取引コスト」となります。

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FXではスプレッドが広いほど取引コストが高くなる

FX取引をする際は、スプレッドが広ければ広いほどコストが高くなり、狭ければ狭いほどコストが安くなることになります。

FX初心者にとって、スプレッドはすごく小さなものに感じられると思います。

しかし実際のFXでは、一度にまとまった額の取引を行うことが多く、また「スキャルピング」のように、短時間の取引を1日に何十回、場合によっては何百回と行うこともあります。

特にスキャルピングの場合、1回の利益が小さいながらも取引回数が多いので、取引コストとなるスプレッドが積み重なってせっかくの利益がマイナスになることも考えられます。

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スプレッドはFX会社や通貨ペアによって異なる

スプレッドは、各FX会社がそれぞれ決定しています。

また同じFX会社でも、通貨ペアによってその値が異なってきます。

一般的に、「米ドル/円」や「ユーロ/円」など、取引量の多い通貨ほどスプレッドが小さくなる傾向があります。

FX会社選びの際、スプレッドの小ささを重視するトレーダーも多いため、特に国内のFX会社では、初心者・上級者問わず人気の高い「米ドル/円」のスプレッド狭小化に対し、各社で力を入れています。

下の表は、国内FX会社の米ドル/円のスプレッド一覧です。

GMOクリック証券 松井証券 LINE FX LIGHT FX
0.2銭(原則固定) 0.2銭 0.2銭(広告スプレッド) 0.2銭

※2021年7月16日時点の各FX会社のホームページの値を参考
※1取引50万通貨取引以下の場合

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FX自動売買の場合は通常のスプレッドと異なることがある

FX自動売買システムを使う場合も、取引の度にスプレッドがかかります。

そして多くのFX会社では、通常の取引をする場合よりも、自動売買を利用した取引の方がスプレッドが高く設定されている傾向にあります。

また、会社によってはスプレッドのほかに取引手数料が発生することもあります。

FX会社を選ぶ際は、

  • スプレッドはどのくらいなのか?
  • スプレッド以外にも取引コストはかかるのか?

ということを確認し、トータルの取引コストについて予め把握しておくことが重要です。

FX自動売買はスプレッドの狭さで証券会社を選ぶべき?

FX自動売買はスプレッドの狭さで証券会社を選んでもよいか

ここまで解説したように、FXにおけるスプレッドは、狭ければ狭いほど取引コストが安くなることになります。

ここでは、この記事のテーマとなる「FX自動売買はスプレッドの狭さで証券会社を選ぶべきか?」ということに関してご説明します。

結論から申し上げると、スプレッドの狭さで証券会社を選ぶのはおすすめしません。

確かに、「スプレッドが広い=損」という考え方もできますが、それは裁量トレードだけの常識です。

FX自動売買システム(EA)を利用する場合、利益を出すためにはスプレッドだけ見てもほとんど意味がないのです。

以下より、スプレッドの狭さでFX会社を選ばない方が良い理由について、詳しく解説していきます。

FX自動売買はスプレッドの狭さで証券会社を選ばない方がいい理由3つ

FX自動売買はスプレッドの狭さで証券会社を選ばない方がいい理由3つ

こちらの項目では、FX自動売買はスプレッドの狭さで証券会社を選ばない方が良い理由を3つご紹介します。

理由①スプレッドが狭いFX会社はレバレッジが低い傾向にあるから

理由1

理由1つ目は、スプレッドが狭い会社はレバレッジが低い傾向にあるからです。

FXにおけるレバレッジについて簡単に説明すると、少ないお金で何倍もの大きな金額の取引ができる仕組みです。

例えば、以下のような2つのFX会社があるとします。

【国内FX会社:A社】
スプレッド(ドル円) → 0.3銭
最大レバレッジ → 25倍
【海外FX会社:B社】
スプレッド(ドル円) → 1.2銭
最大レバレッジ → 1000倍

スプレッドだけに注目すると、多くの人が国内のA社を選ぶと思います。

しかし自動売買で本当に利益を得たいのであれば、おすすめするのは海外業者のB社です。

A社の強みはスプレッドの小ささですが、海外B社のレバレッジ1000倍という数値を補うほどの効力はありません。

国内FX会社のA社を使うべき人というのは、資金が潤沢にあり、少ないレバレッジでも高い利益を出せる人だけです。

最初から大きな資金を投じれるのであれば、少ない値動きでも、大きな損失や利益になり得るため、レバレッジを使う必要がないというわけです。

しかし少額でFX自動売買を始めたい人は、スプレッドが広くても高いレバレッジで取引できる証券会社を選ぶのがおすすめです。

【豆知識】
・国内業者はスプレッド狭いが、レバレッジが最大で25倍
・海外業者はスプレッド広いが、レバレッジが最大で1000倍の業者もある
⇨資金が数十万くらいの少額ならFX自動売買は絶対に海外業者で行うべき

スプレッドで証券会社を選ばない方がいい理由②スプレッドが低い=他のなにかで調整している

理由2

スプレッドの狭さでFX会社を選ばない方がいい理由②はスプレッドが低い証券会社は他の何かしらで自分の会社に利益が出るように調整しているからです。

一般的に、スプレッドが低い業者は「DD方式」、スプレッドが高い業者は「NDD方式」という注文処理方式を取っています。

【DD方式】
トレーダーと注文先(インターバンクなどの金融機関)の間に、FX会社のディーラーが介入する注文方式。
ディーラーは、トレーダーが出した注文をインターバンクでカバーするかどうかを決定する。
【NDD方式】
トレーダーの注文がそのまま注文先(インターバンクなどの金融機関)に流れる注文方式。

NDD方式を採用しているFX会社の場合、トレーダーの利益に関係なく、トレーダーが取引をすればするほどFX業者が儲かる仕組みになっています。

そのため、ハイレバレッジやゼロカットシステムなどトレーダーが稼ぎやすい取引環境が整えられていますが、それだとFX業者の利益にならないため、スプレッドを広く設定することで、FX業者の収益を増やしているのです。

一方、DD方式を採用しているFX会社の場合、トレーダーとFX会社は利益相反関係となり、トレーダーが損をすればFX会社が儲かる仕組みとなっています。

スプレッドが著しく低いということは、FX会社としては他の何かで収益を得ているということです。

国内のFX業者であれば、レバレッジを低くすることでバランスを保っているケースが多いとは思いますが、中にはそうではないFX業者も存在します。

代表的なところで言えば約定率のコントロールや、リクオート(価格の再提示)ということが挙げられます。

これに関しては、その証券会社のHPを見るだけでは判断できないことが多く、口コミが頼りとなります。

ですので、一見良さそうな証券会社を見つけても、その口コミをチェックするということは怠らないようにしましょう。

以下の記事ではおすすめのFX自動売買を厳選し、口コミをまとめておりますので、比較してみてください。

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スプレッドで証券会社を選ばない方がいい理由③システムはスプレッドを加味して組まれている

理由3

スプレッドでFX会社を選ばない方がいい理由③は自動売買システムはそもそもスプレッドを加味して作成されているからです。

必ずしも、すべての自動売買システムがスプレッドを加味して作成されているかと言われたら、そうではありませんが多くの場合加味されています。

そして、そのスプレッドでも利益が出せるロジックを組んで、バックテストやフォワードテストを行っています。

よって、わざわざユーザー側がスプレッドの心配をする必要はありません。

スプレッドを重視するのであれば、FX自動売買よりも裁量でトレードした方がよいでしょう。

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FX自動売買はスプレッドの狭さよりも勝てるストラテジーを選ぶ事が大事!

今回、スプレッドの狭さだけでFX会社を選ばない方がいい理由を3つ解説しました。

FX自動売買では、スプレッドなどの取引コストよりも、どれくらい稼げるシステムなのか?という収益率の大きさが大切です。

自動売買システムを選ぶ際は、バックテストやフォワードテストなどを吟味し、収益率に注目しましょう。

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FX自動売買はスプレッドの狭さで証券会社を選んでもよいか

まとめ

いかがでしたか?
今回はFX自動売買はスプレッドの狭さで証券会社を選んでもよいか?ということについて以下の順で解説しました。

  1. FX自動売買はスプレッドの狭さで業者を選んでもよいのか?
  2. スプレッドが狭い会社はレバレッジが低い傾向にある
  3. スプレッドが狭ければ他のなにかで調整しなくては証券会社は成り立たない
  4. 自動売買システムはスプレッドを想定したロジックを組んでいる
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